補聴器プラスアルファの新しい世界観とは?

補聴器

補聴器の販売って、聞こえない状況が改善されて、すごく喜ばれることが多いんですけど、プラスアルファでこんなポジティブな反響をダイレクトにもらえるってすごくやりがいありますよね

「補聴器を着けなきゃいけなくなって、気分が沈んでいたんだけど、こんな可愛いのだったらつけたくなった」とか「気持ちが明るくなった」とかそういったポジティブな反応がすごいんですよ!嬉しくなっちゃうような反応ばっかりで!

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北村さんの作るデコチップがこれだけ評判が良いことについて、ご自身ではどのように分析されていますか?

補聴器の専門家が作っているっていう安心感も要因の一つではあるみたいですね。

具体的には、ハウリングしないようにマイク位置の確認を徹底しなきゃいけないとか、特に多いのが、メガネを併用するときの邪魔にならないようにといった例。薄さは本当に極限までこだわるし、軽くしないとイヤフックと耳に負担がかかるから、そういったポイントは大事にしています。

チップ自体もかなりしっかりした作りになっている
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北村さんは実際に毎日、補聴器の現場でフィッティングをしているから、耳に馴染むという感覚を大事にされていますよね。

個人で作ってらっしゃる方とか、真似して作っている方もおられるようですが、厚みがあるように見受けられるので、自分で装着する作る分には良いけれど、それを他人に販売するってことになると・・・

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補聴器専門家が作るとなると、やっぱり一段上のものを作らないという意識はでますよね。

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単に販売だけでなくて、補聴器へのマイナスイメージを変えるために活動している女性って、全国的に見ても少ないですよね。しかも採算度外視・・・・

本当に・・・いいのかって(笑)

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今後もっと広まっていくと思うんですけど、全てご自分でおやりになろうとしら、かなり大変だなあと感じたんですが・・・

現在、作業はまだ私一人しか出来ていないんですが、近いうちにあきさんにも手伝ってもらう予定です。

いずれは、デコチップを取り扱っているお店は補聴器も安心なお店っていうイメージにしていきたいんですよね。

デコチップの問い合わせのお客様の方から、「どこのお店に行っていいかわからない」っていうような声が結構聞こえてくるんです。

「デコチップを取り扱っている補聴器店だったら、大丈夫だよ」っていうような、目安になるような、流れになるといいねっていうのは、あきさんと構想しています。

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今後普及していっていただきたいんですが、多分全部ご自身でやると・・・

かなり大変ですね。

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いずれデコチップスクールを作ったり、キットを作ったりする事業展開についてはどうですか?

いろんな展開は考えているんですが・・・

とにかく職人仕事というか、加工したりするのも、指で厚みを確認しながら指先の感覚だけで調整している感じなので、そのレベルまで行くのにかなり練習しないといけないっていうのがあって、誰でもできるわけではないって言ってしまうと難しい話になってしまうんですが。

将来的には委託登録制なんかが、いいかなって、思ってます。

先ずは、チップのオーダー窓口をつくる。

そこには複数の作成者をあらかじめ募って登録してもらう。

参加登録している作成者さんには、デザインサンプルをサイトに載せてもらう。

そのデザインのチップオーダーがきた場合は、その人に作ってもらって報酬をお支払いするみたいな流れがいいかなと、思ってるんですよ。

全国の補聴器ユーザーさんだけじゃなくて人工内耳ユーザーさんにも作っているので、人工内耳と補聴器とどちらのユーザーさんにも楽しんで使っていただける、本当に特別な、羨ましがられるようなそういうもの作っていきたいと思っているので、これからも広げていきたいです。

補聴器の販売、調整業務がある中なので、チップだけに100%注力する訳にもいかないんですけどね(笑)

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ところで、デコチップの活動もさることながら、ユーザーさんとのやりとりを通して新しく作られたツールもあるとか。

全国の補聴器ユーザーさん達とダイレクトにつながって、いろんなお話を聞いて、そのなかからユーザーさんの声を参考に「ヘルプカード」を作っています。

窓口などで見せて、裏面にも要望を書いて、これも全部ユーザーさんの声で作ったんですよ。1枚200円で販売はしているんですけど、こちらも採算度外視、ほぼ原価だけ(笑)

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その、ユーザーさんの声をすぐ形にするっていうところが本当に素晴らしいです

そういう意味では、実際の現場よりも、ネットも通して、ユーザーさんの声を聞いているかもしれないですね、もしかしたら。

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特にネットだとお互い顔もわからないから忌憚ない意見が聞けそうですね

「(障害で困っていることを)隠さなくてもいいんだ」とか「勇気が湧いた」とか「自分から人にこうしてほしいと要望を伝えられるようになった」とかっていう声が届いているので、これがもっと広まっていってくれると業界のイメージも明るくなるし、ユーザーさん達の気持ちももっと前向きになってくれるんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。

人工内耳を使っている5歳の子に、モニターを依頼したんですが、それまではやっぱり人工内耳つけたがらなくて、休日は「耳ないない」って言ってつけたがらなかったのが、大好きなキャラクターのチップを作ったら、毎朝そのチップを持ってきて「これつけて」ってニコニコしながら持ってくるようになって。しかも健聴者であるその子の妹が「私もつけたい」って言っていると。

周りが羨ましがっているっていうのを聞いて、自分のやっていることに間違いはないかなと思うことが増えました。

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子供の補聴器装用は大変ですからね、本当にこういうのは有難いと思います。

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ユーザーさんの声を真摯に受け止めて、すぐに行動している北村さん。そんな北村さんが支持されるのも納得ですね。続いては、デコチッププレゼント企画の話を聞いてみました!